行動範囲を制限してみよう | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

TBSテレビの「生き物にサンキュー!!」という番組がありますが、私も時々見ています。

今日は『飼い主が好き過ぎる犬SP!』というテーマでしたが、色々なダックスフンドが登場しました。

ダックスフンドには飼い主さんのストーカーになる子が多いですが、そういった子には分離不安の傾向がある場合もあって、飼い主さんがいないと不安で吠えてしまったりということがあります。

飼い主さんがいなくなって一人になると不安なので、ひたすらつけ回すわけですが、いじらしい行動ではあるものの、人間の場合と同様、過度のストーキングは良くありません。

飼い主さんが部屋から出て行ってドアが閉められると、ずっと吠え続けてしまう子もいますので、飼い主さんが立ち去っても大丈夫なように、パピーの頃から色々と練習しておいた方が良いと思います。

オスワリ・マテをさせて、飼い主さんが部屋から出て行く時間を徐々に時間を長くし、じっとしていられたらどんどんほめてあげることで、少しずつ大丈夫になっていくでしょう。

しかし、根気強さという面では、人の方が犬よりも遙かに劣っているので、ほとんどの場合は途中であきらめてしまうことが多いと思います。

最初は1秒からでも良いので、焦らず、あきらめずに、徐々に長くしていくことが重要です。

また、ずっとついて回れると言うことは、行動範囲が制限されていないということも意味しています。

行動できる範囲は、ワンちゃんにとって自分の縄張りとなるので、ワンちゃんの性格によっては、縄張りを守ろうとし、警戒して吠える行動が出やすくなります。

行動範囲を狭めて、外部の刺激を受けにくくすることで、警戒しにくくなって、吠えが軽減する場合も多いのです。

冷蔵庫の一番下の引き出しを開けて、中の物を食べてしまう肥満のダックスも登場しましたが、これも行動範囲を制限することで防げます。

飼い主さんは、引き出しにガムテープを貼って開けられないようにしていましたが、それもかじってはがしていたようなので、出かけるときは冷蔵庫の前に物やサークルなどを置いて、そもそも冷蔵庫に近づけないようにしてしまえば解決するでしょう。(本来は、きちんと教えて開けないようになるのが理想)

また、「ヤンチャ犬・アポロ」とその飼い主の藤代さんが出てましたが、そもそも藤代さん、色々やらない方が良い行動をとっていました。

薬丸さんと一緒にいるときのアポロはおりこうさんで、解説では、薬丸さんがアポロの誘いに乗らず、薬丸さん主導で行動しているため、リーダーと認識されたと言ってましたが、リーダーと認識したと言うよりも、自分の好き勝手にはさせてくれない人と認識し、この人の前では、勝手に行動しない方が得だと思ったのでしょう。

藤代さんの場合は、アポロが主導権を握って行動しているので(アポロがイタズラをすると慌てて行動を止めにいくが、それがアポロにとっては遊びに誘ったら乗ってきたように見えるなど)、藤代さんの前では勝手に行動しても損はしない(むしろ楽しい)ことから、イタズラしたりするわけです。

声を出して追いかけたりすると楽しくなってしまうので、以前書いたように「無言で阻止する」だけで勝手な行動も減ると思いますが、行動範囲を制限するのも一つの方法です。

今は、部屋の中がアポロのテリトリーで、机の上に乗ってしまうのも、ソファーに乗るのも、出しっ放しにされているオモチャで遊ぶのも、アポロの自由になっています。

キッチンには入れないようにゲートを使っていましたが、それと同様に、机やソファー、オモチャなどにも自由に近づけないように、ゲートや柵を立てるだけでも大分変わるはずです。

アポロを閉じ込めるわけではなく、あくまでも部屋の中の行動範囲を制限するわけです。

本来は、物理的に制限するのではなく、精神的に制限するべきですが(きちんと行動して良い範囲を教える)、いきなり教えて理解させるのは難しいので、まずは物理的に制限してから、徐々に教えていくと良いでしょう。

もちろん、ワンちゃんの性格や飼い主さんとの関係性によっては、完全フリーにしていてもまったく問題ない場合もあります。

困った行動があったら、まずは行動範囲を制限することを考えてみてはどうでしょうという提案です。

縄張り意識からくる警戒吠えなどは、行動範囲を制限するだけでも軽減すると思いますが、完全に改善するわけではないので、改善するためにはきちんとトレーニングして、吠えないように教えていく必要もあります。

そういった問題でお困りの際には、胴長屋犬健までお気軽にご相談ください