犬は「非言語動物」です。

つまり、私たち人間のように言葉でコミュニケーションを取る生き物ではありません。

吠えたり唸ったりもしますが、基本的には「ボディランゲージ」でコミュニケーションを取っています。

人間も表情や仕草などのボディランゲージも使ったり、読み取ったりしてコミュニケーションを取っていますが、ある程度社会経験を積んでいれば、言葉が通じない相手でも、ボディランゲージで何となく相手が言いたいことを推測することができます。

犬の場合は言葉を使えないため、人間以上にボディランゲージが重要です。

生後、早過ぎる時期に親兄弟から引き離されたり、社会化期(生後3ヶ月頃まで)に他の犬と接触があまりないなどして、犬との触れ合いや犬社会での経験が不足していると、犬のボディランゲージの学習も不足します。

相手は遊びに誘っているのに、そのボディランゲージが理解できなければ、「襲われる」とまったく違う意味にとらえてしまうかもしれません。

あるいは、実際に遊びに誘うボディランゲージの後に、じゃれついてきたことを誤解して、「襲う前のボディランゲージ」と学習してしまうかもしれません。

そのように、犬のボディランゲージがわからないと、相手の犬が何を考えているのかわからないため不安になり、余計に「犬が苦手」になりますし、間違った学習をしてしまうと「襲われるかもしれない」という不安から余計に「犬が苦手」になってしまいます。

その不安から他犬を避けようとしたり、あるいは逆に攻撃的になることもあります。

これは犬に対してだけでなく、人に対しても同じです。

私の愛犬クルゾンの場合も、早くに親兄弟と引き離されたようで、飼いはじめたときから、ちょっとしたことで不安がったり、警戒したりして、人にも犬にも慣らしにくい状況でした。

そもそも犬のボディランゲージが読めず、挨拶しようとしているだけなのに怖がって逃げ回ったり、遊びに誘っているのに怖がって私に助けを求めてくるような状態でした。

そういったこともあり、1歳頃からは人や犬を警戒するようになり、時として吠えるようになってしまいましたが、その後、継続して社会化トレーニングを行ったことで以前よりも知らない人にも慣れやすくなり、一部の犬とは少し遊べるようにもなりました。

犬と引っ張りっこできたクルゾン

それでも、基本的に犬は苦手で、特に積極的な犬からは逃げ回りますし、柴犬や秋田犬が近くに来ると軽くパニックになることもありますし、まだまだ人も苦手なので、知らない人と打ち解けるのには若干時間がかかりますし、来客にはしばらく吠えたりします。

もし社会化トレーニングを継続していなければ、必要以上に人を警戒して近づいてきただけで攻撃したり、犬を見ただけで威嚇するようになっていたかもしれません。

そうならないためには、「社会化期」(生後3~12週齢頃)に人や犬、様々な環境に慣らしてあげることが一番です。

社会化期は、まだ子犬の脳は未発達であるため警戒心を抱きにくく、好奇心の方が勝ることも多いため、色々なものに慣らしやすい時期です。

生後8週齢までは親兄弟と一緒に過ごし、まずは親兄弟のぬくもりを感じて過ごして安心感を得ることと、基本的な犬のボディランゲージを学習したり、遊びなどを通じて噛み加減を覚えたりしていくことが大切です。

そして、生後12週齢(約3ヶ月)までに、色々な人や犬に会わせて、良い経験をさせて慣れてもらう必要があります。(生後3ヶ月を過ぎても社会化は継続しないと気付いたら慣れたはずのものがいつの間にか苦手になってしまうこともあります)

人や犬、場所などに嫌なイメージを抱かないように、まずは犬の扱いが上手な人や、週齢が同程度で活動レベルが同じくらいの犬、あるいは犬慣れしていて穏やかな犬など、恐怖心を抱きにくい相手に会わせ、オヤツをもらったり、遊んでもらったりしながら、良いイメージを抱いてもらいましょう。

例えば、小さな子供に急に持ち上げたり、叩いたりされて恐怖を感じた場合、子供が苦手になる可能性も考えられますし、穏やかな子犬に元気するぎる犬を会わせると、一方的に追いかけ回されてしまって犬に対して嫌なイメージを持つ可能性もありますから、最初は良いイメージを持ってもらうように、会わせる相手を選ばないといけません。

慣れて大丈夫になってきてから、徐々に違うタイプの人や犬に会わせていきましょう。

また、嫌がっているのに「ほら挨拶しなさい」などと無理矢理近づけたり、相手に抱っこさせたり・・・などというのは良くありません。

一番は「犬の自主性に任せる」ことです。

生後3ヶ月くらいの子犬なら、最初は不安を感じ、警戒していたとしても、大抵の場合は、しばらく放っておけば状況に慣れてくれば不安や警戒心も薄らぎ、好奇心の方が上回って自分から近づいて行くことでしょう。

そうなってから、オヤツをあげたり、触ったり、遊んであげたりして、楽しい思い出を作ってあげてください。

具体的に、どう慣らしていけば良いのかわからない、どうしつけていったら良いのかわからない、という場合は、胴長屋犬健までお気軽にご相談ください

レッスンを通じて色々な疑問点を解消していきましょう!(*^o^*)

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