胴長屋犬健の島田です。

前回の『犬が噛む理由(前編)』の続きです。

さて、前編では、犬が噛む理由としては、大きく分けると、『快』を得ようとして噛む場合と、『不快』を取り除こうとして噛む(『不快』な状況を変えようとして噛む)場合があると書きました。

前編では前者について書きましたので、今回は後者です。

後者の場合は、恐怖や不安、嫌なことをされたというような『不快』な状況に置かれたとき、その状況を何とか変えようとして噛むことになります。

恐怖や不安を感じたり、嫌なことをされたときには、人間でも「ちょっとやめてください!」などと最初は言葉で警告しますが、犬でも最初は唸ったり、吠えたりして警告します。

犬によっては、唸ったり吠えたりする代わりに、近寄らないように避けたり、さっさと逃げたり、隠れたりする場合もあります。

そういう行動で状況を変えようとするわけです。

しかし、それでも状況が変わらないとすると、最後の手段として『噛む』という行動に出る場合があります。

人間でも、最後は思い切り突き飛ばしたり、蹴ったり、殴ったりして何とかしようとしますが、それと同様です。

知らない人が苦手なワンちゃんの場合、知らない人に触られそうになったら不安を感じますから、そこから逃れようとするでしょう。

相手から逃げきることができれば良いですが、リードでつながれていたり、抱っこされていると逃げることもできないので、まずは唸ったり吠えたりすることで相手がやめてくれとうったえます。

しかし、それでもやめてくれないようだと、最終的に噛んで避けようとするわけです。

通常は、唸ったり吠えたりして警告し、それでもやめてくれないなら噛む、という流れですが、中には唸ったり吠えたりしてもやめてくれないことがあると学習し、無警告でいきなり噛むワンちゃんもいます。

爪切りで深爪されて痛い経験をしたことで、爪切りが苦手になってしまったワンちゃんが、爪切りをされそうになったら噛むのも同様です。

では、どうしたら噛まないようにするか(噛まれないようにするか)ですが、そもそも犬を『不快』な環境・状況に置いていること自体が問題なので、環境・状況を変えて、『不快』でなくしてあげることが大切です。

知らない人に触られることが苦手で、触ろうとすると噛むのであれば、そもそも触らなければ問題ないでしょう。

飼い主さんが気をつけてあげて、他人が勝手に触らないように注意してあげることで回避できるはずです。

爪切りでが苦手で噛むのであれば、爪切りをしなければ問題ないでしょう。

たっぷり散歩をしたり、走り回らせたりすることで、アスファルトや地面で爪が削れて爪切りが不要になる場合もあるので、そうやって対処することも可能です。

しかし、飼い主さんが気をつけることにも限界はあります。

注意していても、不意に触られてしまう場合もあるでしょう。

ワンちゃんが年を取ったら爪が削れるくらいの運動をさせることが困難になり、爪切りをせざるを得なくなる場合もあるでしょう。

そのため、『噛む』という行動を選択しなくても良いようにパピーの頃から『慣らす』(『快』と感じるか『不快』と感じないレベルになってもらう)ことが大切です。

後編に続きます。

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