胴長屋犬健の島田です。

『犬が噛む理由(前編)』『犬が噛む理由(中編)』の続きです。

さて、前編では『快』を得ようとして噛む場合について、中編では『不快』を取り除こうとして噛む場合について書きました。

『快』を得ようとして噛む場合、例えば『甘噛み』であれば、激しく噛んで怪我をするようなレベルでなければ、放っておいても成長とともにしなくなる子も多いので気にしなくて良い場合もあります。

しかし、『不快』な状況になったら噛むことで何とかしようと覚えてしまうと、非常に厄介なことになることも多いものです。

そもそも、『不快』な状況になっても『噛む』という行動を選択しなくても良いようにパピーの頃から『慣らす』(『快』と感じるか『不快』と感じないレベルになってもらう)ことが大切です。

そもそも、『行動』というのは、目の前の課題・問題を解決するための手段です。

例えば、じっとしてて欲しいからと無理矢理押さえつけたとしたら、犬としては、『不快』な状況から逃れたくて(『問題』を解決しようとして)、暴れたり、唸ったり、噛んだりと、色々な『行動』を試します。

その中で、『噛む』という行動によって問題が解決できたら、次から同じような状況になったら、『噛むことで解決する』ようになります。

そうやって、パピーの頃に恐怖や不安、あるいは嫌なことをされたときに『噛むことで解決する』行動を覚えて、それが続いていくと『噛み犬』ができあがるわけです。

そうならないためには、まず第一に『不快』になることをせず『噛む』ことを覚えさせないことです。

恐怖や不安、嫌悪感から『噛む』ようにならないためには、そもそもそういう状況にならないように注意することです。

例えば、知らない人に触れるのが『不快』なのであれば、不安を感じているようなときに触られたら余計に『不快』になる可能性があるので避けるようにします。

しかし、『不快なことをしない』とはいっても、診察や注射、爪切り、トリミングなど、必要に迫られてせざるを得ないこともあります。

生まれ持った気質によっては、最初から平気なワンちゃんもいますが、いきなりやろうとしたら嫌がるワンちゃんの方が多いでしょう。

そのため、そういった「将来『不快』に感じるかもしれない」ことをリストアップして、パピーの頃からそれらに慣らしてあげましょう

『快』と感じるか、あるいは『不快』とは感じないレベルになってもらう、それが『社会化』です。

例えば、触ろうとした人を噛まないようになってもらうのであれば、『人に触られること=快』(少なくとも『不快』ではない)ようにしてあげる必要があります。

色々な人からオヤツをもらったり、遊んでもらったり、オヤツをあげると同時に触ってもらったりしながら、『人間(知らない人含む)=快』となるようにしていくことが大切です。

ただ単に触ってもらうだけでは恐怖や不安を感じる可能性があるので、そうならないように、ワンちゃんが好きなこと(『快』)を提示してあげて、人間と『快』を結び付けるようにすることで、少しずつ人間自体に『不快』を感じないようになってもらうわけです。

『不快ではない』、むしろ『快』と感じるように持って行けるといいですね。

できるだけ、パピーの頃からしっかりと『社会化』を続けてあげるのが望ましいですが、成犬になってからでも時間はかかりますが慣らすことはできます。

ただし、人間の子供でもそうですが、パピーの頃ならまだ柔軟なので、大きなストレスを感じないように注意すれば慣らしていけますが、成犬の場合は慣らし方には注意も必要です。

余程ストレスが大きいようであれば、慣らすよりも、その環境・状況を回避できるように、人が手伝ってあげた方が良い場合もあります。

また、食生活を改善することで、不安を感じにくくなっていく可能性もあります。(「身体の内側から不安を取り除こう」参照)

いずれにしても、『不快』を感じるということはストレスですので、ワンちゃんのストレスが少なくなり、より良い暮らしを送っていけるようにしてあげたいですね!(*^o^*)

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