胴長屋犬健の島田です。

先日、テレビ番組でこの動画が紹介されていました。

はじめてハムスターにあったワンちゃんです。

これを見て「かわいい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、よくよくワンちゃんの様子を見てみましょう。

目を見開き、ハムスターを必死に見ないように顔を背けようとしています。

これは「ストレスサイン」であり、恐怖を感じている証拠です。

つまりは、ヘビが嫌いな人に、無理矢理ヘビを近づけて怖がっているのを笑っているのと同じです。

それを笑いながらやっているなら、それは「いじめ」に他なりません。

まあ、仲の良い同士なら、ふざけてやる場合もありますが、それでも限度というものはありますね。

さて、はじめてハムスターにあったワンちゃん、しかも見ることすら嫌がっているワンちゃんにこのようなことをしたら、どうなるでしょうか?

このハムスターに慣れたり、好きになったりすると思いますか?

どうなるかはワンちゃんの気質によっても変わりますので、時間が立てば平気にはなるかもしれません。

しかし、場合によっては、最初の恐怖体験によって、将来ハムスターが近づいてきたときに、恐怖にかられて攻撃に転じ、噛み殺してしまうことになるかもしれません。

ですから、このように初対面で恐怖を感じるようなことはしてはいけません。

何かに慣らそうと思ったら、自発的な行動を促すことが重要です。

いつでも回避したり、逃げたりできるような状況にしておいて、自分から興味を持って近づいて確認するように促してあげるのです。

ハムスターであれば、ケージに入れた状態で置いておいて、ワンちゃん自身が好奇心から近づいて、匂いを嗅いだりするのを待ちます。

大丈夫そうなら、ケージ越しではなく、直接匂いを嗅いだり、触れ合ったりできるように、様子を見ながら、少しずつ段階を追って慣らしていくことが大切です。

その段階でも、ハムスターの方がワンちゃんを噛んでしまったりしたら、ハムスターが苦手になり、将来噛み殺してしまう可能性も出てくるので注意は必要です。

「社会化期」に色々な物や環境に慣らすのも同様で、いかに自主的に、自発的に慣れていってもらうかが大切になります。

「ほらオトモダチだよ~、ご挨拶して~」などと他のワンちゃんに無理に近づけたりしないようにしましょう。

相手によっては急に威嚇したり、噛んで来たりすることもあるので、それ以降、犬が苦手になってしまうと言うことも十分にあるからです。

相手の様子と愛犬の様子をしっかり観察し、大丈夫そうなら挨拶させて、少しでもダメそうだと思ったら介入し、中断させることも必要です。

ハムスターだけでなく、新たな家族(犬、猫など)を迎えるときも同様です。

ワンちゃんの自発的な行動を大切にしていきましょう!

ちなみに、今でこそある程度色々な物に慣れてきた看板犬クルゾンですが、まだまだ犬も苦手ですし、猫を見ると逃げようとするくらいです。

パピーの頃、散歩中に、ノーリードのジャックラッセル・テリアに追いかけられたり、物陰から急に猫が飛び出してきて威嚇されたりした経験から、不安や恐怖を感じるようになってしまったのです。

そのため、2年前に看板猫のクミンを保護した時に、最初はやたらと警戒していました。

しばらく放置していたら、自分から近づいて匂いを嗅いだりして確認はしましたが、その後、しばらくは近づくこともありませんでした。

しかし、無理して近づけようとはしなかったことが功を奏したのか、数日後には大分興味を持ち、自分からちょっかいを出すようになりました。

今では追いかけっこをしたり、プロレスごっこをしたり、ペロペロなめ合ったりするくらいに仲良くなっています。

無理矢理クミンを押し付けたりしていたら、「クミン=嫌な存在」になり、仲良くできなかったかもしれません。

ワンちゃんを尊重し、自発的な行動を促して慣らしていってください!

ワンちゃんが色々な物が苦手でお困りの場合は、胴長屋犬健までお気軽にご相談くださいね♪

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