実はクレートが好きだった | 胴長屋犬健

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ダックス専門のトレーナーではないのですが、ダックスの比率がなぜか多い胴長屋犬健の島田です。

さて、先日のイヌリンピックでの無料しつけ相談でもそうだったのですが、クレートを有効活用すれば、その問題行動は少しは改善するのではないかと思われることが良くあります。

先日行った、電話での無料しつけ相談でも、屋外の音に過剰に反応して吠えてしまうミニチュア・ダックスフンドの男の子の相談がありました。

すこし神経質で、過敏なところがあるそうで、家の外で、ちょっとした物音がすると、寝ていてもすぐに起き上がってワンワン吠えてしまうとのことでした。

一戸建てですが、周りの家も隣接しているので、夜の吠えはちょっと困るので、どうしたら良いでしょうとご相談されました。

狭い所に入れるのは可哀相なので、クレートやサークルなどは使っておらず、常にフリーの状態と言うことで、まずはそれを改めましょうというお話をしました。

ワンちゃんにとって、部屋の中にいるということは、人にとってみると広い体育館にいるようなものです。

遊ぶときなどは広い方が楽しめますが、くつろぎたいときに体育館の中でくつろげるでしょうか?

壁を立てたり、ソファーを用意するなど、少しは環境を整えてやらないと、なかなかくつろげるものではありませんよね。

もちろん、広い空間でもくつろげる人もいれば、少し狭いくらいでないとくつろげない人もいるように、個人差はあります。

ワンちゃんにも個体差があるので、多少広くてもくつろげる子もいれば、サークルで囲い、ベッドを置いてあげたり、クレートに入れるなど、少しは環境を整えてあげないと、くつろげない子もいます。

特に、ワンちゃんの場合、「自由に動き回れる空間=自分のテリトリー」となります。

警戒心の強い子の場合、自由に動き回れる空間が広ければ広い分だけ、その広いテリトリーに誰か侵入してこないかと警戒し、常時気を張っていなければならなくなったりもします。

そのせいで、ちょっとしたことで火が付いたように吠えるようになったりもしますし、それがずっと続けば、ストレスが溜まって病気になるということだってあり得るのです。

なので、“くつろげる空間としてのクレート”を用意してあげて欲しいのです。

ご相談のあったダックスの子は、幸い、パピーの頃に使っていたクレートがあるということで、ちょっと引っ張り出していただきました。

大きめのクレートを買ったので、今でも使えそうとのことで、早速使ってみていただくと、誘導しなくても、少し匂いを嗅いだ後で、自分から中に入り、中でしばらく穴掘り行動をした後、オスワリをして出てこないとのことでした。(扉は開けたまま)

パピーの頃に、「ハウス」と言って入る練習をしたということで、クレートに良い印象が残っていたようです。

その後、ハウスの練習をしていただいたところ、最初は思い出せなかったようですが、何度かやったら「ハウス」のコマンドだけで入れるようになりました!

尻尾もふりふりしながら、楽しそうに出入りしているということで、飼い主さんが思っているほど可哀想ではなく、むしろクレートが好きなようでした。

もちろん、ずっとクレートに入れっぱなしにしておくのは言語道断ですが、きちんと散歩や運動、遊びをしてあげた上で、寝るときや、静かにしていて欲しいとき、落ち着いていて欲しいときなど、飼い主さんがかまってあげられないときに入れるようにしてみてはいかがでしょうとご提案しました。

その後、フリーの時は吠えることはあるものの、クレートに入っているときはあまり吠えないので、ホッとしましたというメールをいただきました。

扉を開けておいても、自分からクレートに入って寝ていることもあるとのことなので、クレート=くつろげる場所という認識はあるのでしょうね。

もちろん、フリーにしていても問題なければクレートは必須というわけではありませんが、神経質な子、警戒心が強い子の場合は、クレートでくつろげるようにしてあげて欲しいと思います。

そうやって、ちょっと環境を変えてあげるだけでも、問題が解決する場合はあるものです。

クレートトレーニングの仕方など、お困りの際には、胴長屋犬健までお気軽にご相談くださいね!

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