叱っている姿を客観的に見ると? | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

先日、「顔色をうかがうワンちゃん」「信頼関係を取り戻せっ!」のRくん(柴犬♂2歳)の続きです。

Rくんは、呼ばれたときに顔色をうかがってから、近寄るかどうか決めているような子でしたが、今はほとんど躊躇せずに近寄るようになりました。

信頼関係は大分取り戻せたようです!

信頼関係を取り戻すために色々行っていただきましたが、飼い主さんがこれまでの習慣を変えるのは大変だったと思います。

例えば、「叱るのを止めましょう」と提案をしました。

最初は「呼んでから叱るのを止める」と提案しようとしたところ、それは今はやっていないとのことだったので、そもそも「叱ること自体を止める」ように提案したわけです。

なぜかというと、Rくんの場合、叱られても、あまり叱られているということも、その行動を止めなければいけないこともわかっていないようだったからです。

だとしたら、叱っても意味はないですし、むしろ、叱ることで信頼関係がどんどん崩れていってしまうでしょう。

それでは信頼関係を取り戻すことすら難しくなってしまいます。

そこで、まずは「叱る」ことをやめて、「ほめる」ことを徹底していただくことにしました。

ただ、やはり「叱るのを止めましょう」と提案すると、それで大丈夫なのか不安に感じられるご様子でした。

そこで、散歩の途中で、実際にママさんが叱っているところを撮影し、動画を見ていただきました。

実は、ママさん自身も動画を見て同じ感想を抱かれたのですが、他人から見て、あまり感じが良くない叱り方だったのです。(体罰はしていませんが)

客観的に見たら「恥ずかしい」というのが、ママさんの感想でした。

叱っても効果がないし、叱っている姿も恥ずかしいのであれば、いっそのこと叱るのは止めて、徹底してほめようということに決まりました。

以前、「しつけをしよう① しつけ≠しかる」でも書きましたが、叱っても改善されないのであれば、それ以上叱っても無意味ですので、今すぐ叱るのを止めた方が良いでしょう。

ただし、叱る代わりに、望ましくない行動に対しては、先回りしてさせないようにしたり、叱るのではなく、無言で行動を阻止するなどして対処していただきました。

そして、望ましい行動を取ったら、それがどんな些細なことでもいいので、大げさにほめるわけです。

また、わかっていても叱ってしまうことはあるので、叱った回数とほめた回数を、おおよそで良いのでメモしていただくことにしました。

ほめた回数には、アイコンタクトなどのトレーニングでほめた回数も含めていただきましたが、日常生活の中でほめることを忘れても、その分トレーニングで不足を補えますし、ほめる練習にもなります。

最初は、ついつい叱ってしまって大変だったそうですが、徐々に叱った回数が少なくなり、ほめる回数が増えていき、ほめる回数が増えるにつれて、顔色をうかがうことも少なくなっていったそうです。

ほめると、ワンちゃんだけでなく、飼い主さん自身の気分も良くなるので、お互いに幸せにもなれますよ。

ただ、ママさんがトレーニングした場合には、最初はなかなかほめる回数が増やせなかったのです。

それには理由があったのですが・・・それはまた別の機会に。

ワンちゃんのことでお悩みの皆さん、どうか一人で悩みを抱え込まずに、胴長屋犬健まで気軽にご相談くださいね

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