犬は吠える生き物です | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

ここのところひどい暑さが続いていますね。

そんな中を自転車で移動しているためか、暑さにやられて調子が今ひとつです。

犬も熱中症になりやすい季節ですので、皆さんも体調に気をつけつつ、愛犬の熱中症にも注意してあげて下さい。

さて、随分前に、無駄吠えで困っているミニチュア・ダックスフンドの男の子(Lくん4歳)の無料しつけ相談を行いました。

そのときは、特に屋外の音に過剰に反応して吠えてしまうのをどうにかしたいというご相談でしたが、その後、クレートを使うことで屋外の音には反応しにくくなったと言うメールを頂いていました。

しかし、屋外の音に吠えにくくなってみると、他の吠えが気になるようになり、やはり改善したいということで、しつけ相談の依頼を受けて行ってきました。

お話を聞いてみると、クレートを使い出してからは屋外の音にも反応しにくくなり、吠えてもハウスの指示でクレートに入ることもできるようになり、入れば吠え止むので、大抵は大丈夫になったとのことでしたが、ピンポン吠えや散歩中の他犬への吠えなど、どうしても吠え止んでくれない場合があるとのことです。

吠えやすい犬種、吠えにくい犬種はあるものの、そもそも「犬は吠える生き物」だと思った方が良いでしょう。

番犬として警告・威嚇するため、獲物を追い詰めるためや、巣穴から追い出すためなど、人間にとって都合良く吠えるように交配してきた結果とも言えます。

だとすれば、人間からすると一見して無意味に見える「無駄吠え」であっても、犬にとっては「無駄」ではないわけです。

そこには必ず理由があり、吠える原因を解消してあげないかぎりは吠え続けてしまいます。

吠える対象に慣らしたり、吠える対象から引き離したり、環境を整えて安心できるようにしてあげたり、吠えたいという感情を変えてあげるなど、色々な対策を講じていかない限りは、吠えるという行為が軽減することはないでしょう。

Lくんの場合は、少し神経質で警戒心が強いので、クレートを使うことで安心感を与えてあげることで、屋内での警戒心は大分和らいでいると思うので、あとは他の状況でも警戒しすぎないように慣らして行くこと、飼い主さんが間に入って「私が対処するから大丈夫」と伝えて安心させてあげることなどが必要でしょう。

Lくんのピンポン吠えは警戒心から来ていますが、少し練習してみたところ、吠えはするものの、ハウスの指示でクレートに入れるようになり、入れば吠えずにいられるようです。

もっと練習することで「ピンポン=ハウス」と結び付けることができれば、まったく吠えずに自分からクレートに入るようになる可能性があります。

散歩練習もしましたが、引っ張りはあまりないものの、これまでは好き勝手に歩かせていたので、リーダーウォークや横を歩かせる練習、アイコンタクトなどで飼い主さんに注目させる練習などもしていくことも提案し、実践もしていただきました。

途中、私がリードを持っている時に、犬が近づいてきてLくんが警戒態勢に入ったので、すかさず前に立ちふさがって、名前を呼んでみると、警戒しながらもアイコンタクトがとれ、含み吠えはしたものの過剰に吠えるということもありませんでした。

どちらかというとLくんの警戒心はそこまで強くはなく、むしろ飼い主さんを守ろうとして吠えている可能性が考えられるので、逆に飼い主さんが守ってあげられるように対処することで改善するかもしれない・・・そんな話をしながら飼い主さんに交代してみると、犬が来ても、立ちふさがることで吠えることもなく、アイコンタクトもとれて、あっという間に改善しました。

もちろん、私もいますし、散歩の時間帯も違うこともあるので、いつもの時間帯で、飼い主さんお一人だと吠える可能性はありますが、それでも光明は見えたと思います。

それ以外でも吠えるケースはあるものの、色々アドバイスしたことを実践できれば、かなり改善するでしょう。

そうやって、ほんのちょっと対処方法を変えたり、飼い主さん自身が考え方を改めたりするだけでも、問題が解決する場合はあります。

愛犬の吠え癖でお困りの際には、胴長屋犬健までお気軽にご相談くださいね!