アイコンタクトとオイデの重要性 | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

今朝散歩していると、リードを引きずりながら走る柴犬と、止まるように言いながら後を追いかける飼い主さんに出くわしました。

幸い、公園と言うこともあり事故に遭うこともなく、しばらく走ったところでゴールデンレトリバーの子に近づいて挨拶を始め、その子の飼い主さんがリードを踏んづけたことで逃走劇は終了しましたが、道路に飛び出していたらと思うと冷や汗ものですね。

誤ってリードを放してしまったときなどに、皆さんの愛犬は、どのような行動を取るでしょうか?

この柴犬のように、自由になったことで嬉しくなり、言うことを聞かずに走りまわってしまうということはありませんか?

ちなみに、うちの看板犬クルゾンの場合は、私の姿が見えなくなると不安になるため、そういう状況になっても、追いかけさえしなければ走り回るということはなく、オスワリ・マテをさせるか、オイデと呼び戻すことで危険を回避できます。

追いかけて捕まえようとすると、かえって楽しくさせてしまい、余計に逃げる場合もありますので、追いかけずに冷静に指示に従わせるのが理想です。

しかし、人の方が日頃から練習していないと、とっさの時に慌てずに対処できないこともありますし、そもそも愛犬が指示に従ってくれないこともありますから、お互いに練習が必要になります。

もしもの場合に備えて、しっかり指示に従えるようにトレーニングを行っておいていただきたいと思います。

さて、先日、ゴールデンレトリバーのSくん(♂4ヶ月)の5回目のレッスンに千葉県館山市まで行ってきました。

この間までは、不安がいっぱいで散歩中にたびたび止まってばっかりだったSくんも最近は慣れてきたそうなので、そろそろ好き勝手に歩こうとしそうな気配がします。

先ほども書いたように、やはり何かあったときに呼び戻せないと危険ですから、今回は「リコール(呼び戻し)」の練習をしました。

トレーニングとしては、アイコンタクトを取ってから、誘導して近くに来れるようにするところから始めて、手での合図(ハンドシグナル)だけで来れるようにし、ほぼハンドシグナルだけで来れるようになってから「オイデ」の言葉を付けていきますが、さすがにSくんは優秀で、すぐにハンドシグナルだけで正面に来てオスワリまでできるようになりました。

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嬉しそうに尻尾を振りながら、小走りに走ってくるSくんの様子は微笑ましい限りです。

精度という面ではもう少しなので、ほぼ確実にハンドシグナルで来れるようになってきたら言葉を付けますが、すぐに言葉も付けられそうです。

ただ、「アイコンタクト」(名前を呼んだら呼んだ人の目を見る)がまだまだで、他のことに興味が行っているときには呼んでもアイコンタクトが取れないことが多いので、もっと練習が必要です。

人間同士でもそうですが、何かを指示するときは、まずアイコンタクトを取ってから指示した方が伝わりやすいので、アイコンタクトは必須と言えます。

散歩中に好き勝手に歩こうとしたり、引っ張ろうとしたり、拾い食いをしようとしたりしたときも、アイコンタクトが取れれば行動を途中で止めやすいので、しっかりアイコンタクトができるようにしていただきたいと思います。

なお、これまで飼い主さんの顔色をうかがってしまい、呼んでも来てくれないことがある柴犬のRくんのレッスンについて書いてきましたが、呼び戻す際には、絶対に嫌なことはしないようにしましょう。

近づいたら良いことがあると思って欲しいので、オヤツをあげたり、遊んであげたりして、良い印象を持ってもらいましょう。(爪切りなど嫌なことをする際は、自分から近づいて無言で捕まえるようにしましょう。)

愛犬が呼んでも来なくて困ってらっしゃる場合には、胴長屋犬健までご連絡いただければ、来られるようになるまでお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談下さい。

また、次回は「ヒールウォーク」(横について歩く)を練習するので、その前段階として「ヒールポジション(横に座る)」の練習も行いました。

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拍子抜けするくらい、すんなりヒールポジションができるようになったので、あとはハンドシグナルで確実にできるようにしていくだけですね。

そんなわけで、まだまだお子ちゃまなSくんですが、変にハイテンションすぎた前回と異なって、今回は集中して練習できる時間が多かったので、写真を撮れました(笑)

少しずつ成長している様子がうかがえるSくんですが、次回にはどれだけ成長しているか楽しみです。