犬が苦手な子を犬に慣らす①(クルゾンが犬と引っ張りっこできた話) | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

これまで、当店のスタッフ犬のクルゾン(Mダックス♂3歳半)は人も犬も苦手だという話は何度か書いてきました。

苦手な度合いはワンちゃんによっても異なりますので、一概にこうだと決めつけることはできませんが、それでも、ある程度克服することはできると思います。

少なくとも、特定の人やワンちゃんに対してだったら、慣らすことは可能でしょう。

クルゾンの場合、生後2ヶ月で迎えたときには、色々な物を怖がる状態で、(家の中の物のように常時接しているものであれば別ですが)何に慣らすのにも時間がかかる子でした。

本来、生後2~3ヶ月頃といえば社会化期まっただ中で、以前書いたように、恐怖や不安よりも好奇心が強い時期で、少しくらい怖くても好奇心が勝ることの方が多く、色々な物に慣らしやすい時期のはずです。

もちろん、犬自身の生まれ持った気質もあるので、生来怖がりであるなら仕方ない面もあるのかもしれませんが、クルゾンの場合は親兄弟から引き離された時期が早すぎたのだと推測しています。

本来、親兄弟と触れ合う中で、安心感を得たり、犬同士の接し方を学んでいくべ時期に、それができなかったことで、心の奥底に不安を抱えただけでなく、犬との接し方を知らずにきたので余計に犬に対して不安を感じやすくなったのだと思います。

そのため、実家の両親に慣れるのにも、3回目くらいに長く帰省してやっと慣れたくらいでしたし、2週間ほど実家で一緒にいてやっと姪と甥に慣れたものの、それでも、今も人間(特に子供)は苦手です。

パピーパーティーにも30回近く参加しましたが、それでも犬に慣れることができず、今でも、人間以上に犬(特に大型犬や日本犬)は苦手です。

当時はドッグトレーナーの勉強をはじめる前で、慣らし方もよくわからなかった頃だったこともあり、今ではああすれば良かった、こうすれば良かったと反省することもありますが、しばらく後に勉強をはじめてからは、できる限りの社会化トレーニングを行ってきました。

そして、毎日の散歩の中で会う、特定の人や犬に対しては多少は慣れてきてきましたし、色々イベントに参加したりして知らない人や犬に会っても、嫌なことはあまりないのだと経験することにより、人にも犬にも少しずつ慣れてはきました。

さらに、今年の1月から、週2回ほどMurphy House Azabuという、犬の日中のお預かりやトリミング、犬の保育園を行っているお店でスタッフ犬として出勤して経験を積んできました。

店舗やスタッフに慣れるのに5~6回かかりましたが、その後は、スタッフにも慣れ、しかも、それまで人に慣れるのに30分以上かかっていたのが、新たなスタッフに会っても15分くらいで慣れるようになり、今では(最初は吠えるものの)早ければ5分くらいで慣れるようになりました。

相変わらず来客には吠えてしまうのですが、最初の頃はずっと吠えていたのが、今では何度か吠えれば落ち着いてしまうことも多く、お客様によっては挨拶に行けるようにもなってきました。

また、来店した犬の場合も、最初は警戒して吠えますが、すぐに匂いを嗅ぎに行くようにもなりました。(それまでは余程穏やかな相手でない限りは嗅ぎに行けなかった)

最初の頃は、初めの相手は嫌がって距離を取ることがほとんどでしたが、今は余程グイグイくる相手でない限りは、すぐに慣れて、近くにいても気にしなくなってきました。

しかも、何度も会っている特定の子に限られますが、何度もあっている相手だと性格もわかっていますので、相手が遊びに誘うのが上手な子なら、追いかけっこをしそうな様子も見られたりするようにもなってきたのです。

最近では、特定のチワワの子たちと、短時間ですが、毎回追いかけっこをするようになりました。

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追いかけっこはしないものの、仲は良さそうになってきたヨークシャーテリアの子もいます。

(つづく)