アイコンタクトに始まり、アイコンタクトに終わる | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

ほとんどのレッスンでまず最初に行うトレーニングが「アイコンタクト」です。

アイコンタクト

アイコンタクト

「アイコンタクト」は視線と視線をあわせることですが、人対人の場合も意思疎通にはアイコンタクトが重要であるのと同様、人対犬の場合もアイコンタクトが取れることで得られる恩恵は多いのです。

飼い主さんがお困りの行動があるワンちゃんの場合、アイコンタクトを取ることが不十分な場合が多いので、まずはアイコンタクトの練習から始めて、少しでも飼い主さんに集中できるように練習するわけです。

ただ、一朝一夕にどんな状況でもアイコンタクトが取れるようになるわけではありません。

特に、ピンポン吠えのような困った行動を取っているときには、興奮している場合も多いので、アイコンタクトなど取りようがなかったりもします。

他のトレーニングと平行して困った行動を改善しつつ、アイコンタクトのトレーニングもひたすら繰り返し、10段階の10の状態ではさすがにアイコンタクトが取れなくても、6~7までくらいだったら取れるようになってくれれば、それだけで3分の2くらいは問題を回避できるわけです。

もちろん、アイコンタクトがすべてではありません。

以前ブログに「阻止する」ことも方法のひとつだと書きましたが、阻止することも含めて、ボディランゲージでこちらの望みを伝えることも大切です。

最初はアイコンタクトを取ってこちらに集中してもらい、それから行動を教えていきますが、その後は練習を繰り返すことにより、アイコンタクトが取れていなくても(コマンドやハンドシグナル、ボディランゲージで)指示に従ってくれることも増えていきます。(余程他のことに気を取られていない限り)

例えば、うちの看板犬クルゾンの場合もアイコンタクトが取れない状況はあります。

クルゾンの場合、知ってる人は好きですが、知らない人は苦手なので来客があると吠えてしまいます。

最近は昔よりもマシになっていますが、それでも吠えてしまう上に、興奮しているためアイコンタクトはとれません。

まず来客に「見ない、触らない、話しかけない」ようにしてもらい、吠えてしまった場合には、来客に近づかないように「阻止」、遠ざかるようにボディランゲージで指示し、興奮が少し冷めたら(それまでは指示に従いにくいので)オスワリなどを指示することで更に興奮が冷めていき、アイコンタクトが取れるようになると(急に来客が動かない限りは)吠えずにいられるようになり、数分で静かになって、相手によっては10分もするとウエルカムモードに入ってベロベロなめ回すようになることもあります(笑)

そんな感じで、アイコンタクトやボディランゲージなどを駆使して、行動を止めることも大切です。(慌てず焦らず冷静に!)

トレーニングは「アイコンタクトに始まり、アイコンタクトに終わる」とも言われますが、まずはこちらに集中してもらうために、コミュニケーションの取っ掛かりとして「名前を呼ばれたら人の目を見る(アイコンタクトを取る)」ことを教えておくことは大切です。

「名前を呼ばれたら何か良いことが起きる」、そういう風に覚えてもらって、期待を込めて人に集中してくれるようになればしめたものです。

しかし、アイコンタクトを覚えてもらった後は、ハンドシグナルやボディランゲージ、言葉(コマンド)などを駆使して、指示を出したらそれに従ってくれるようにトレーニングしていく必要もあるわけで、「アイコンタクトに終わる」かどうかは微妙なところです。

また、アイコンタクトの練習では、注意しなければいけない場合もあります。

パピーの頃からアイコンタクトを練習していれば「アイコンタクト=良いこと」と学習しているので別ですが、大人になってからだと、アイコンタクトを取ること自体を避けるワンちゃんもいます。

犬同士の場合、相手をじっと見るのは攻撃の合図になりかねないボディランゲージだからです。

そういったワンちゃんの場合、目をじっと凝視し続けることがストレスになることもありえるので注意は必要です。

というわけで、まずはアイコンタクトの練習をオススメしますが、練習方法は色々ありますので、まずは胴長屋犬健までお気軽にご連絡いただければと思います

一緒に練習していきましょう!(^_^)