2016/08/12
胴長屋犬健の島田です。
少し前からレッスンを行っているGちゃん、Aちゃん、Tくんのレッスン。
先日、Tくんのフセの練習を行いました。
Tくんは、オスワリはほぼできるようになったので、次の段階としてフセの練習です。
最初はなかなかオヤツの誘導に乗ってこなくて立ち上がってしまったTくんですが、Tくんがフセをしやすい誘導の仕方を探りつつ、時折オスワリをほめてあげたりしてモチベーションを維持。
何度も繰り替えずうちにTくんがフセやすいやり方がわかったので、そのやり方で5~6回繰り返すと、Tくんも「フセをすればオヤツがもらえるんだ!」と気づいて反応が早くなりました。
スムーズに行動できるようになってきたら、今度はオヤツを持ったふりをして(オヤツ抜きで)誘導しましたが、Tくんはオヤツなしでも素直にフセてくれました♪
徐々に手の動きを小さくしていって、ハンドシグナル(視符)にして、手の合図だけでフセをできるようにしていきますが、途中でパパさん、ママさんに交代して練習していただきました。
ハンドシグナルでできるようになれば、うるさい場所で言葉が聞こえそうになかったり、逆に静かにしていた方が良い場所で指示するときに、ハンドシグナルだけで指示することができるので便利です。
また、ワンちゃん同士は言葉では会話をしない非言語動物であり、ボディランゲージを使った非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)で会話をする生き物ですから、言葉よりも人の動きの方がわかりやすいのです。
そのため、先にハンドシグナルの指示で行動できるようにしてから、最後にコマンド(声符)を着けて練習した方が、コマンドだけで指示して行動することを早く覚えてくれます。(最初から言葉を着けても、いずれ言葉だけでできるようにはなりますけれども)
Tくんの場合は、この日の練習ではハンドシグナル化の途中までとなりましたが、それでも、パパさん、ママさんの指示でフセができるようになりました!
指示してフセができなくても日常生活では困りませんが、フセは、ただ休憩するときにとる姿勢というだけでなく、自分の気持ちを落ち着かせたいときや、相手に落ち着いてもらおうとしたり、敵意がないことを示すための姿勢でもあります。
指示してフセができるなれば、長時間待たせたいときにフセをしていてもらったり、気持ちを落ち着かせて欲しいときなどにフセていてもらうこともできるので、覚えてもらって損はありません。
パパさん、ママさん、いずれTくんがフセをしてしっかり待てるように、これからもしっかり練習してくださいね♪
その後、Tくんの吠えの問題のお話になり、色々アドバイスしましたが、先輩犬のGちゃん、Aちゃんの吠えとは状況や理由がまったく違ったので一安心しました。
多少軽減できてきたものの、Gちゃん、Aちゃんが日頃「吠えて問題を解決しようとしている」のを見て、「何かあったら吠えれば良い」と学んでしまう可能性があるのも否めません。
先住犬になにがしか困った行動がある場合、それを解決せずに新たに犬を迎えると、先住犬の行動を真似て困った犬がさらに増えてしまうよくあるパターンになってしまう可能性があるのです。
困った行動も、習慣化する前にやめてもらうことができればいいのですが、習慣化していると解決が長引くことも多かったりします。
まだTくんのようなパピーであれば、習慣化もしていないので、対処方法さえ間違わなければ早い段階で解決できると思いますので、パパさん、ママさん、がんばってくださいね!
というわけで、胴長屋犬健では、Tくんのようなパピーの子に、オスワリやフセ、あるいはオテのようなちょっとしたトリック(芸)なども楽しみながら教えています。
また、困った行動の解決方法もアドバイスしておりますので、愛犬のことでお困りの飼い主さん、お気軽にご相談くださいね!