2016/03/07
胴長屋犬健の島田です。
今日は、チワワのMちゃん(♀1歳3ヶ月)の初レッスンに行ってきました!
Mちゃんは、持病(脳炎)を抱えてますが、元気で人も大好きな女の子です♪
ビックリしたときに吠えたり、食糞したりといくつか困った行動もありますが、一番困った問題は、嫌なところを触られると自分の尻尾を追い回してしまうという行動です。
脳炎の影響もあってそういう行動に出るのだと思いますが、恐らく脳炎によって知覚過敏にもなっていて、触られたときの感触が気になる部位を触られると、それが嫌でスイッチが入ってしまうのかなと想像しています。
幸い、人の手を噛むような子ではないのですが、自分の尻尾を噛んで出血してしまうこともあるそうなので、身体を触られても大丈夫にしたいとのご依頼でした。
「嫌なことはしない」というのが胴長屋犬健の基本方針ですので、そもそもは、スイッチが入らないように「嫌な部位を触らない」ようにしていただくのが鉄則です。
今のところ、いきなり尻尾を追いかけ始めるわけではなく、前兆として「うなる」ので、その段階でやめてあげることで回避はできています。
しかし、たまたま抱っこしたときに嫌な部位を触ってしまってスイッチが入っても困りますし、お尻などを拭きたいのにスイッチが入ってしまってケアできないのも困ります。
ではどうすれば良いかと言えば、「嫌なこと」を「嫌でなくしていく」練習をしていくことになります。
むしろ、「好きになってもらう」のが望ましいです。
お尻を拭かれるのが嫌な状態から、ウンチをしたあとで「さあ、お尻を拭いてちょうだい!」(笑)と自らお尻を向けるくらいに好きになってくれるのが理想です。
そこまでになるのは難しいにしても、お尻を拭かれても気にしないくらいにはなってほしいものです。
ということで、今日は、前半、しつけのお話しや、犬にとってもらいたい行動の教え方などをお話しした後で、後半、嫌な部位を触られるのに慣らす練習をしてみました。
レバーには興味が無い、とママさんは仰っていたのですが、嬉しいことにレバーケーキは大好きなようで、夢中で食べている間は触っても平気でした。
オヤツをあげるタイミングや触り方に注意しながら練習していけば、徐々に触られる事への抵抗感がなくなっていくはずです。
そして、「触られる=オヤツ=嬉しい」を繰り返すことで、「触られる=嬉しい」になるのは難しいにしても、少なくとも「触られる=気にならない」くらいに感情が変われば、発作的に尻尾を追いかけることも少なくなるでしょう。
今日は、オヤツを食べている間ならまったく問題なかったので、Mちゃんの様子を見ながら、無理せずに触られる練習をしてあげて欲しいと思います。
レッスンはあと7回ありますが、最終日にはどの程度克服しているか楽しみです!