2015/08/16
胴長屋犬健の島田です。
以前、「顔色をうかがうワンちゃん」「信頼関係を取り戻せっ!」「叱っている姿を客観的に見ると?」で書いてきた飼い主さんとワンちゃん(Rくん、柴犬♂2歳)のレッスンが終了しました。
当初、飼い主さんの顔色をうかがってから近づくかどうか決めるようなところがありましたが、その後、飼い主さんとの信頼関係も築き直すことができ、呼ばれたときに顔色をうかがうようなことも減り、今は呼べばちゃんと来るようになりました。
日常生活の中で、オイデの練習もガンバって行っていただいたことで、呼んだら小走りにやってくるようになったのです。
以前は、一旦止まって、「今近寄っても大丈夫かな?」と顔色をうかがってから近寄ってくる子だったのが、「ねぇ、呼んだ?!呼んだよね?!」という表情で、小走りに近づいてくる様子が愛らしいのでした。
以前からアイコンタクトは取れましたが、以前を6~7割くらいとすると、アイコンタクトの練習も繰り返した今は、8~9割くらいはアイコンタクトがとれるように!
以前は、多少散歩中の引っ張りがありましたが、アイコンタクトを取ればこっちを見て、引っ張るのを止めてくれるので、散歩も楽になったそうです。
また、一度は、「叱る」のをやめて、徹底して「ほめる」ようにしていただき、望ましくない行動は立ちふさがるなどして「阻止する」ようにしていただいていました。
その後、Rくんが望ましい行動を取るとほめてもらえることがわかってきたところで、先日も書いたNRM(No Reward Mark=ご褒美がもらえない合図)を教えて、合図で行動を止められるようにしました。
まだ100%ではありませんが、ある程度望ましくない行動もNRMで止められるようになり、叱らなくてもすむようにもなりました。
例えば、前は好きなワンちゃんが来るとダッシュで近寄ろうとし、かなり力一杯引っ張るし、周囲も気にしていないので危なかったそうです。
そこで、基本的には、まず好きなワンちゃんが近づいてくることがわかったら、オスワリで待たせ、向こうから近づいてきてもらうようにしました。(相手が近づいて来るまで我慢できれば挨拶させてあげる=それがご褒美になる)
ただ、それだけではどうしても我慢できない場合もあるので、オスワリしている間は時々アイコンタクトを取りながらほめてあげて、立ち上がって行こうとしたときにはNRMで止めるようにしていただきました。
さらに、それでも止まらなければ立ちふさがって阻止するようにしていただいたところ、まだまだ「必死に我慢している」レベルで、そわそわしてしまうようですが、自分からは行かなくなってきたとのことです。(散歩練習中には好きな子に会わなかったので、その微笑ましい様子を見ることができず)
Rくんの場合は、練習すればこういう場合でもオスワリしていられそうだし、アイコンタクトも取れそうだったので、こういった方法で対処しましたが、ワンちゃんの個性にもよりますし、興奮度合いにもよりますので、他の子の場合は別の方法を提案することもありますが、そうやって望ましくない行動を止めさせたり、望ましい行動を取らせたりと、色々な方法を組み合わせて日々トレーニングしていただくことで、問題行動を改善していくことになります。
そうすることで、飼い主さんもワンちゃんもお互いに安全に、かつ快適に、楽しい毎日を過ごせるようになっていくでしょう。
Rくんのママさん、パパさん、これからもしっかりトレーニングを続けていただいて、楽しい生活を満喫できるようになっていただきたいと思います。
愛犬の問題行動でお悩みの飼い主さん、それぞれのワンちゃんにに合った対処方法、トレーニング方法をご提案しておりますので、お気軽に胴長屋犬健までご連絡くださいね!