2015/07/06
胴長屋犬健の島田です。
今日は、ジャックラッセル・テリアのMちゃん(8ヶ月♀)のレッスンに行ってきました。
Mちゃんは、拾い食いと引っ張り癖を止めさせられるようにトレーニングをしていますが、今日は屋外での散歩練習の予定が、あいにくの雨で室内での練習になってしまいました。
そこで、これまで、アイコンタクトやハンドターゲット、オスワリ、フセ、ヒールポジション、ヒールウォーク、NRMなどを練習してきたので、上達ぶりを確認しつつ、レベルアップを図るためのトレーニングをしました。
※NRMとは、No Reward Markの略で「ご褒美がもらえない合図」です。言葉で行動を止められるようにします。
飼い主さんがしっかりと練習をしているおかげで、Mちゃんの反応も良くなり、大分上達して、私が指示した場合は、ある程度のレベルでできるようになっています。
ただ、飼い主さんが指示した場合は、改善点がいくつかあり、Mちゃんが指示に従えないことがことがままあります。
理由はいくつかあるのですが、わかっていてもついついやってしまっているのが
「名前を連呼する」
「指示を繰り返す」
「集中していないときに指示する」
「理由なくオヤツをあげてしまう」
の4つです。
指摘すれば気付かれるのですが、夢中でトレーニングしている最中は、ついつい集中させることを忘れたり、何度も言ってしまいがちになります。
私も以前飼っていた犬に対しては、同じように対応していたので人のことは言えたものではないのですが、やはりこれらについては注意した方が良いでしょう。
誰しも、何度も言わないと従わないようなワンちゃんにはなって欲しくはないですよね?
できるだけ1回の指示で従って欲しいものです。
しかし、そもそも、ワンちゃんが1回の指示で従えないのは、1回の指示で従うように教えていないからです。
つまり、「飼い主さん自身が“1回の指示で従わなくて良い”と教えている」ということです。
名前や指示を連呼すれば、連呼しないと指示に従わなくなりますし、こちらに集中していないときに指示しても、右の耳から左の耳に通り抜けてしまいます。
そんなことを繰り返していると、指示を無視して良いと思ってしまいますから、良くありませんね。
私は、できるだけ1回でできるようになって欲しいですから、まずはしっかりとこちらに注目してもらい、わかりやすく誘導したり、時に信じて待ってあげたりしながら、成功に導いて、望ましい行動を取ったときだけオヤツをあげるようにしています。
そうやってトレーニングしていくと、私の指示に従えば確実にオヤツがもらえるので、私の一挙手一投足に注目してくれるようになりますし、どうやればオヤツがもらえるのかと試行錯誤して行動してくれるようになり、望ましい行動がどんどん増えていくようになります。(時に、自分の知っている行動をあれこれ試して、これかなこれかな?と色々と望まない行動をとってしまうこともありますが、それも最初だけです)
飼い主さんご自身も同様に注目してもらえるように、「1回でできるようにさせましょう」「少し待ってあげましょう」などとアドバイスしていますが、やはり、それを頭では理解していても、なかなかこれまでの習慣や癖が抜けないのが人間なので、どうしてもうまくできないことはありますね。
ただ、飼い主さんにMちゃんが集中していれば、ほぼ指示に従えるようになっているので、そこにさえ気をつければ一気に上達すると思います。
まずは注目してもらうこと、そこからスタートしてみましょう!
それに、日々のトレーニングで、集中して頭を使ってくれれば、終わった後は↓こんな感じで寝ちゃいますよ!
レッスン(午前中)のあった日の午後は、ぐっすりと眠って静かだそうです(笑)
※レッスン中、ちょっと遊んだりもしているので、その分も合わせて疲れてくれてるのだと思いますが。
しかし、いくら簡単な資料を作ってお渡ししているとはいえ、次々に新しいことをお教えしているので、飼い主さんご自身が憶えるのも、時間を作って練習させていくのも大変かと思います。
それでも、1つ1つ着実に練習していくことで、どんどん望ましい行動が増えていくと思いますので、一緒にがんばりましょう!
胴長屋犬健では、飼い主さんを全力でサポートしていますので、気軽にご相談くださいね!