2015/06/06
胴長屋犬健の島田です。
しつけとは、「ルールを作り、教え、身につけさせること」だと書いてきました。
しつけ相談にうかがったときにも、同様のお話をするのですが、ご家族の中でルールが統一されていないケースは良くあります。
家庭内のルールが統一されていないと、迎えて間もないワンちゃんは混乱します。
そうして混乱したワンちゃんが問題行動を起こすケースもあるのです。
ワンちゃんにとっては問題でも何でもなく、秩序が乱れているので自分で何とかしようとした結果、人間にとっては望ましくない行動を取るようになっただけですが、問題行動まで行かなくても、許せる範囲内だけれども、ちょっと困った行動を取ることはもっと多いと思います。
例えば、「人が食事をしているときに、人の食べ物をあげない」というルールが設けられていることは良くあります。
ほとんどの場合は、ママさんはそうしたいと思っており、お子さんたちも守っているのですが、そこに一人裏切り者がいます(笑)
食べている間、ママさんやお子さんの所には行かないけれども、パパさんの足下で密かに食べ物をもらっている(笑)・・・ルール崩壊の兆しです。
大体、お話を聞いていると、こそっとルールを破るパパさんは、他にもママさんが(ワンちゃん以外のことでも)やらないでと言っていることをやっていることが多いようです。
そういったところからワンちゃんは色々学習していき、「どうやらパパは自分の要求に応えてくれそうだ」と気付くと、あらゆることを試して、どうやれば要求が通るのか試すようになります。
犬の学習能力は高いので、しばらく一緒に過ごしている内に、ケースバイケースでルールに従うべきかどうかを判断し、今は誰に従った方が得か、その状況ではどうした方が得かを憶えて行動するようになります。
ひどい場合はルールを守る必要がないことを憶えたり、人によっては言うことを聞かなくなったりしていき、ちょっとずつ行動が問題になっていくわけです。
それでも望ましくない行動がほとんどないのであれば良いのですが、ご相談を依頼されたということは、問題を抱えているわけですから、笑い話では済まないこともあります。
ワンちゃんにルールを守らせたいのであれば、まず飼い主さん自身がルールを守らないと、ルールを守らなくてもいいとワンちゃんに教えているようなものです。
それは、人間の子どものしつけだって同じことですよね。
場合によっては、人間不信にだってなりかねません。
人間の側が行動や考え方を変えていかない限り、ワンちゃんを変えるのは困難です。
「俺は変わらない、お前は変われ」なんて虫が良い話ですよね。
とはいえ、ルールが絶対と言っているわけではありませんし、ワンちゃんに厳しくしろとも、ワンちゃんを最優先にしろとも言っているわけではありません。
生活スタイルから何から全部変えろと言っているわけでもなく、行動の仕方や対処の仕方をほんのちょっとだけ変えて欲しいのです。
ちょっと変えるだけでも、ワンちゃんは変わるのです。
ワンちゃんとご家族と、お互いの幸せのためにも、ほんのちょっと変わってみませんか?
胴長屋犬健は、そんな飼い主さんとワンちゃんのために、お手伝いをさせていただきますので、気兼ねなくご連絡くださいね!
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