2015/03/18
胴長屋犬健の島田です。
皆さんは、ワンちゃんのことを信頼してますか?
うちの子は全然指示に従ってくれないから信頼できない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
でもそれは、信頼していないから、信頼に応えてくれないのかもしれません!!
・・・などと、ちょっと厳しいことを書いてしまいましたが、別にそれで責めようと言うわけではないのでご安心下さい。(^^;
ワンちゃんに何かを教える際には、色々な教え方はありますが、例えば、最初は誘導して行動を教え、徐々に誘導をなくしていき、ハンドシグナル(ハンドサイン、視符)でできるようにし、最終的には言葉(コマンド、声符)だけでできるようにしたりします。
誘導をなくしていくのは、結構大変な場合もあるのですが、飼い主さんに実践していただくと、ワンちゃんが行動を起こさずにいると、ついつい、“すぐに”ワンちゃんができた前段階の誘導に戻ってやり直してしまいます。
私もワンちゃんができないでいれば、ワンちゃんができるレベルの誘導に戻してやり直し、徐々に誘導をなくしていきます。
ただし、“すぐに”レベルを戻すのではなく、“少し様子を見て”、わかってなさそうであれば戻しています。
というのも、ワンちゃんは、一生懸命どうすれば良いか考えていて、すぐに行動に移せずにいるのかもしれないからです。
少し考えて、これまでの行動と目の前の誘導が結びついたときに、ワンテンポ遅れて行動することは良くあります。
もちろん、まったく結びつかないこともあるので、その場合はすぐにやり直しが必要ですけれども、学ばせるためには「考えさせる」ことも必要になります。
そうして考えさせながら繰り返しやっていくうちに、頭の中に回路ができて、指示をしたら特定の行動を取れるようになるのです。
「考えさせる」ために必要なのが、「待つ」ということです。
ワンちゃんが考えて行動を起こせるかどうかを見極めるために、少しだけ待って欲しいのですが(長く待ちすぎると忘れてしまうので少しだけ)、やはり最初のうちは、早くやって欲しいという気持ちが先走って、なかなか我慢することは難しいようです。
オスワリを指示するときも、「オスワリ。オスワリ!オースーワーリッ!」などと何度も連続してコマンドを出している光景はよく見かけますね。
しかし、誘導やコマンドを出したときは、「うちの子はできる!」と信じて、少しだけ待ってあげて欲しいのです。
待たないと言うことは、ワンちゃんの成長の芽をつぶしているのかもしれないのです。
信じて待ってあげれば、いずれその信頼に応えてくれるようになるかもしれません!
ただ、誘導の仕方や誘導の抜き方によっては、なかなかできないワンちゃんもいて、やり方を工夫する必要がある場合も多いので、単純に待てば良いというものでもありません。
うちの子は、全然できない・・・という前に、そのやり方だとわかりにくかったり、やりにくかったりするのかもしれません。
どういうやり方が適しているのか見極めるのもドッグトレーナーのお仕事です。
お困りの際には、胴長屋犬健までご連絡くださいね!!