しつけをしよう② しつけは「気づき」 | 胴長屋犬健

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ほめる

By: Ed Ralph  CC BY 2.0

胴長屋犬健の島田です!

前回は、「しつけ」は「しかる」ことではないので、「ほめる」ことを増やしてみましょう、と書きました。

子供のしつけの場合も、「ほめる」のが一般的になっていますが、日本の場合、自分自身がほめて育てられなかったことで、ほめ方がわからず、どうしてもしかってしまいがちになることも多いようです。

人間でもワンちゃんでもそうですが、望ましい行動よりも、望ましくない行動の方が目に付きやすいため、どうしてもしかってしまうということもあると思います。

まずは、「しつけ」とは「ルールを作り、教え、身につけさせる」こと、という基本に立ち返りましょう。

「ルール」を思い出して、どんな行動が望ましい行動なのかを頭の中でイメージし、ワンちゃんの望ましい行動に「気づいて」あげましょう。

ワンちゃんが一生懸命に望ましい行動を取っているのに、完全にスルーしてしまってはほめようがありません。

逆に、気づきさえすれば、それが些細なことであっても「いい子だね」などとほめることができるのです。

ですから、まずはワンちゃんを日頃から「観察」し、「気づく」ことが何より大切です。

また、ほめ方も重要なってきます。

基本的には、

「指示する」→「望ましい行動をとれた!」→「ほめる」→「ご褒美をあげる」

という流れになりますが、なぜ「ほめる」だけでなく「ご褒美」をあげるのかというと、最初の内は、ワンちゃんは、言葉でほめられるよりも、何らかのご褒美をもらった方が嬉しいからです。

ご褒美と言っても、食べることが好きならオヤツでも良いし、言葉でほめられるだけで嬉しい子なら言葉だけ、なでられるのが好きな子ならなでるだけ、オモチャが好きならオモチャ、遊びが好きなら遊び、など、ワンちゃんが喜ぶことなら何でも良いので、指示して望ましい行動をとれたら、ほめて、ご褒美をあげることを繰り返しましょう。

最初の内は、言葉でほめられるよりも、オヤツの方が好きなワンちゃんの方が多いと思いますが、最終的には、「ほめられる」ことと「ご褒美」とが等しいくらいには好きになって欲しいと、私は考えています。

ただし、心を込めずに口先だけでほめることは、かえってワンちゃんを混乱させる元になる場合がありますので、「それで良いんだよ」とわかるように、しっかりと「心を込めてほめる」ようにしてください。

特にオヤツを使う場合ですが、次第にご褒美に頼るようになり、「ほめる」ことが疎かになってしまう飼い主さんがいます。

最終的にはオヤツを抜いていくことになるので、ご褒美に頼ったほめ方をしていると、ご褒美で釣っているだけになってしまい、ご褒美がないとなかなか言うことを聞いてくれないワンちゃんになってしまう場合があるので注意が必要です。

しつけは、飼い主さんとワンちゃんの関係を築くコミュニケーションの一環でもあるので、しっかりとコミュニケーションが取れるようにしていきましょう。

ほめる上での5つのポイント

  • ワンちゃんをよく観察し、タイミング良く(行動の直後に)、心を込めてほめる
  • それが望ましい行動なら、些細なことでもほめてあげる
  • なでたり、軽くポンポンと身体を叩いたりして、スキンシップを取りながらほめる
  • しかってしまったら、何かできる行動をさせてほめてあげ、しかりっぱなしにしない
  • ご褒美に頼り過ぎない