2014/12/01
胴長屋犬健の島田です!
しばらく更新していませんでしたが、これからは定期的に更新していきますので、よろしくお願いします。
さて、今日から何回かに分けて、「しつけ」と「訓練」と「トレーニング」の違いについて説明していきたいと思います。
今日は、「しつけ」についてです。
結論から言うと、「しつけ」とは「ルールを作り、教え、身につけさせる」ことになります。
「そんなの当然じゃないの?!」と思われるかもしれませんが、意外とそれができている飼い主さんというのは多くはありません。
なぜかというと、大体の飼い主さんは、以下のいずれかに当てはまるからです。
「明確なルールが決まっていない」
「教えるべきタイミングで教えていない」
「身につけさせていない」(反復練習していない)
ほとんどの飼い主さんが、ルールは適当で、イタズラなどをしたときだけ叱り、叱った後はほったらかし、ではないでしょうか?
「いやいや、オスワリやオテを教えてるし、ごはんの前にはマテをさせてるよ?」
という声が聞こえてきそうな気がしますが、ちょっと待って下さい。
オスワリやオテ、マテは「しつけ」でしょうか?
オスワリやオテ、マテは「しつけ」ではありません。
「何のためにさせているのか」が明確でないなら、つまり、ルールが決まっていないのであれば、何を教えてもそれは「トリック(芸)」に過ぎないと言って良いくらいです。
では、オスワリやマテが「しつけ」の一環となるときは、どういうときなのでしょうか?
例えば、「食べ物が目の前にあっても勝手に食べてはいけない」というルールを決め、そういうときはオスワリをして、マテをするように教えたならば、そのオスワリやマテは「しつけ」の一環でしょう。
散歩のときに落ちている食べ物を食べたらお腹を壊すかもしれないですし、テーブルの上の食べ物を食べようとして食べ物がぶちまけられてしまうかもしれませんし、人が目の前で食べている物が欲しくて飛びかかったら、人が転んで怪我をさせてしまうかもしれません。
そうならないように、目の前に食べ物があったら、オスワリして待つことを教えるならば、それは間違いなく「しつけ」です。
そういったルール作りをしないまま、適当に「しつけ」をしていると、困った愛犬ができあがってしまうかもしれません。
しかも、ルールを作るのは第一段階に過ぎませんので、次の段階として、日々の練習の積み重ねで、ルールを守れるようにしていかないといけないわけです。
人間の子供であれば、成長とともに、社会との関わりの中で、自分で勝手にルールを覚えてくれたりして、それなりに人間社会でやっていけるようになるものですが、ワンちゃんの知能は人間の2~3歳児程度と言われていますので、そのようなことは期待できません。
せいぜい、「やっても叱られない状況」を覚えて、飼い主さんが見てないところでこっそりやるようになるだけです。
そう考えると、ワンちゃんのしつけって、非常に大変ですね!!
・・・
と、のっけから少々厳しいことを書いてみましたが(苦笑)、私は、そこまで厳密なルールを決めて、それをすべて教えて、守らせろと言うつもりはありませんので安心して下さい!
それに、私もうちの子を迎えた当初は、そこまで深く考えておらず、関係がこじれてから気付いたことでもありますので、あまり偉そうなことは言えませんから大丈夫です(苦笑)
じゃあ、「どの程度のルールを決めれば良いの?」「どう教えれば良いの?」「身につけさせる方法は?」という話になりますが、それは次回以降、ゆっくり説明させていただきたいと思います。