2017/03/10
胴長屋犬健の島田です。
先月、看板犬クルゾンのDNA検査を受ける機会があり、検査結果を受け取りました☆
一般社団法人JAPAN DOG DNA CENTERが行っているDNA検査です。
この検査では、ドーパミン受容体(DRD4)遺伝子のイントロン2、エクソン1を解析し、犬の行動特性を診断することができます。
イントロン2のタイプとエクソン1のタイプの組み合わせによって、その犬の先天的な行動特性(人への関心度/防衛本能/集中力/服従心/食物・臭いへの執着心/他犬への関心度)が分かります。
イントロン2とエクソン1のタイプによって、外部から受けた刺激に対して反応しやすかったり、しにくかったりするそうで、例えば、食べ物という刺激に反応しやすいタイプかそうでないかがわかるのだそうです。
愛犬がどういうタイプなのかわかれば、それを踏まえた飼い方・しつけ方をすることができるわけです。
パピーの頃に検査を受けておけば、「うちの子は防衛本能が高いから、社会化をしっかり行わないといけない」とか「うちの子は人への関心が低いから、人を好きになってもらうように社会化トレーニングしないと」など、どうやって飼っていけば良いかの方向性がわかります。
ちなみにクルゾンの場合は、こんな感じの行動特性でした。
人への関心も高く、服従心も高いそうです。
私に対してベッタリですし、指示にもしっかり従ってくれるので検査結果の通りです。
また防衛本能もそこそこあるので、しばらくは知らない人を警戒しますが、慣れちゃえばベタベタしだして、ベロベロなめまくったりするのも人への関心度が高い証拠ですね。(^_^;
パピーの頃はかなり怖がりでなかなか知らない人に近づかず、オヤツも食べられないくらいだったのでその影響もあると思いますが、社会化期に社会化がうまくいっていれば、誰にでも愛想の良い子になったかもしれませんね。
他犬への関心度が低いのもよくわかるところで、今も知らない犬はかなり警戒しますし、特に和犬(柴犬や甲斐犬、秋田犬など)や大型犬はパピーの頃から超苦手です。(柴犬には襲われそうになったことがあるので余計苦手です)
以前は散歩中も他の犬をやたら怖がっていましたが、今は少しはあいさつできるようになりましたし、スタッフ犬として犬の保育園に一年出勤したことで、知らない犬がいても落ち着けるようになってきました。
もちろん、DNAだけで犬の性格や行動が決まるわけではありません。
DNAに加えて、犬種ごとの特性もありますし、社会化トレーニングの程度も関係してきますし、特に飼育環境(生活環境、しつけ方、飼い主さんの接し方など)による影響は大きいです。
ですから、DNAだけで決まるわけではないものの、どういう行動特性のある子かわかっていれば、良いところは伸ばすように育て、あまり望ましくないところはそうならないように育てていくことで、困った行動が少なく、一緒に暮らしやすい子になってくれるはずです。
しかし、私の場合はドッグトレーナーですから、検査結果を見たら何となくどうやって飼っていけば良いか、しつけていけば良いかはある程度わかりますが、一般の飼い主さんの場合は検査結果をどう活かしたら良いかわからないかもしれません。
そういった場合のために、会員専用サイトの「しゃべらないワン」が用意されていて、愛犬の行動特性に合わせたしつけ方を学ぶこともできます。
将来的には、ワンちゃんを飼いはじめる時のDNA検査が当たり前になる時代がくるかもしれませんね。