2016/09/29
胴長屋犬健の島田です。
オスワリやフセ、マテ、ヒールポジション(人の左足の横についてオスワリする)、ヒールウォーク(人の横について歩く)など、一通りのトレーニングをして、ほぼ問題なくできるようになったワンちゃんがいました。
オモチャやオヤツが置いてある中でも、それらを無視してノーリードでヒールウォークができるくらいになっていたので、室内では免許皆伝と言って良いくらい優秀だったのです。
屋外では鳥や猫など色々な刺激が多いので、ヒールウォークを忘れて引っ張りそうになることもありましたが、アイコンタクトを取ることで引っ張らずに済ませられるくらいにもなっていました。
ところが、卒業して約3ヶ月、オスワリくらいしかできなくなっていたのです。(^_^;
オスワリですら、オスワリではなくフセをしてしまうことも多いくらいにすっかり忘れていました。
人間でも、一度記憶したことをしばらく思い出さずにいたらすっかり忘れてしまうことがありますが、卒業後は満足してしまい、数ヶ月かけて覚えたことを復習せずにいたため、すっかり忘れてしまったようです。
折角時間をかけて覚えたのにもったいないですよね。
できれば、毎日繰り返し練習するのが一番ですが、毎日できなくても、週に数回でも良いので、時々遊びのつもりで練習すると良いでしょう。
オスワリだけとか、フセだけとか、それだけを練習するのではなく、ランダムに色々な指示を出して、できたらほめてオヤツをあげたり、遊んであげたりすることで、ワンちゃんも楽しく復習することができ、自然と指示に従うことが習慣になっていきます。
ただ、そのときも、指示したことと違う行動を取ったときには、しっかりともう一度やり直すようにした方が良いでしょう。
オスワリを指示したときに、ワンちゃんが「次はフセでしょ!」と予測してフセてしまった場合、「まあいいか」とそのままにしてしまうようだと、オスワリを指示してもフセをしてしまうことが多くなったりします。
忘れさせないためにも、違う行動をさせないためにも、適度にしっかり復習するのは大切ですよ。
ただ、人間でもそうですが、完全に忘れてしまったわけではなく、思い出せなくなっているだけで、しばらく練習しているうちにやり方を思い出して、またすぐにできるようになることの方が多いでしょう。
復習の期間が短かければ、まったくできなくなるということはないので、次に指示したときにもすぐに従ってくれるでしょう。
遊びのつもりで時々復習してみてくださいね!(^_^)