2016/08/29
胴長屋犬健の島田です。
しつけ相談で多いのが「トイレの失敗」の相談です。
トイレシートでオシッコができない、室内でウンチができない、飼い主さんが見ていないところでするなど、色々なパターンがあります。
しかし、トイレを失敗したことを「叱った」ことによる悪影響で、余計にトイレができなくなっているケースが多いです。
パピーの場合はレッスンの中でもトイレトレーニングについてお話ししますが、トイレできちんと用を足せるようになってほしければ、トイレで用を足したときに「ほめる」(それが正解だと教える)ことが大切です。
トイレで用を足すことを知らない→失敗する→叱る→正解を知らないのでまた失敗する→叱る→失敗する→叱る・・・
トイレで排泄するのが正解だ(それがルールだ)と知らないのに、なぜ叱られなければならないのでしょう?
叱った結果、叱られたくないので隠れてするようになったり、室内ですると叱られると思って室内でできなくなったり、時に食糞する(食べて隠そうとする)ようになったりするのです。
もちろん、今までできていたのに、あるときから急にできなくなったのであれば、叱りたくなってしまう気持ちもわからなくはありません。
でも、叱る前に考えて欲しいのが、「なぜ失敗したのか?」ということです。
そもそもトイレで用を排泄することを知らないとか、環境が変わったとか、家族が増えたとか、ストレスによるものだとか、飼い主さんの気を引きたいからかもしれませんし、病気になったせいで我慢できなくなってしてしまっている可能性だってあるのです。
トイレシートで排泄することを知らないなら、きちんと教えてあげる必要があります。
引っ越しなどで環境が変わり、トイレの場所も変わったせいで失敗するようになったのなら、トイレをしやすいように環境を整えてあげたら、再びちゃんとできるようになるかもしれません。
トイレを失敗すると飼い主さんが注目してくれる、と思っているとしたら、注目して欲しいと思う理由が犬なりにあるはずです。
まずは、なぜトイレでできないのかを犬目線で考えてみて欲しいと思います。
とはいえ、指摘されれば思い当たる節はあっても、なかなか自分では気づけないこともありますね。
いつも一緒にいる当事者だからこそ、「当たり前」と思って見逃していることもあります。
その点は、看板犬のクルゾンの場合も他の人から指摘されて気づくこともありますから、安心して下さい。(^_^)
でも、叱っていたのでは、何の解決にもなりません。
以前にも書きましたが、叱って教えられるのは「不正解」だけで、「正解」は教えられません。
「正解」を覚えてほしければ、「ほめる」ことです!!
まず、排泄しやすい環境を整えてあげて、「室内で排泄しても良い」「排泄の時に飼い主がいても叱られない」ということを教えてあげることです。
そして、「トイレで排泄すると良いことがある!」と思ってもらうために、トイレでできたときには、直後にほめて、おいしいオヤツをたっぷりあげることを習慣化するまで繰り返すことです!(^o^)
失敗しても叱らずに、何事もなかったかのように淡々と片づけ、匂いを徹底的に消しましょう。
もちろん、飼い主さんとワンちゃんの年齢や性別、性格や生活環境、ライフスタイル、トイレの失敗原因などによって、対応の仕方も変わってきます。
教え方がわからないとか、トイレでなかなかしてくれないとか、ほめているのになかなか覚えてくれない場合もあると思います。
そういったときこそ、私の出番です!(^o^)/
飼い主さんとワンちゃんに合った方法をアドバイスしますので、気軽に胴長屋犬健までご相談くださいね!