2015/11/19
胴長屋犬健の島田です。
レッスンでは、ヒールウォーク(人の横について歩く)のトレーニングをすることがほとんどですが、それは引っ張り癖があったり、飼い主さんを無視して歩くワンちゃんが多いからでもあります。
引っ張って歩いたり、飼い主さんを無視して歩くのは、人にも犬にも危険がつきまといます。
大型犬が急に引っ張ったら転んで怪我をするかもしれませんし、急に飛び出して車にひかれたり、自転車の前に飛び出して転倒させてしまったりする可能性もあります。
だから、少なくとも引っ張らずにいられるように、飼い主さんのことを意識しながら歩けるようにという意味でも、ヒールウォークを教えることをおすすめしています。
また、ヒールウォークだけではなく、名前を呼んだらこっちを見てくれるように、アイコンタクトとワンセットで教えることをおすすめしています。
アイコンタクトがきちんと取れるようになれば、引っ張りそうになった段階で名前を呼ぶことで、引っ張りを防止することができるためです。
他にも引っ張り癖の改善するには色々な方法を用いることはありますが、アイコンタクトとヒールウォークのトレーニングをメインに引っ張り癖を改善していきます。
じゃあ、厳密に横について歩かせないといけないのか、というとそういうわけではありません。
私もうちの看板犬クルゾンにはヒールウォークを教えましたが、厳密ではなく、引っ張らずに私の横を歩けば良い程度にしか教えていません。
また、ヒールウォークをするのは、歩道などの勝手に歩いたら危険と思われる場所や、商店街などの人通りの多い場所だけで、公園などの危険が少ない場所では、ロングリードを使って自由に歩かせることも多いのです。
その方が、私もクルゾンも安全な上に、「気分良く散歩できる」からそうして「ヒールウォークのオンとオフを切り替えている」のですが、レッスンで散歩の仕方をご説明する際にも、同様にご提案しています。
義務感から行っていたり、犬だけが楽しかったり、マンネリ化していたり・・・そういった散歩はお互いにつまらないのではないでしょうか。
「人も犬もお互いに気分の良い散歩」が理想的な散歩ではないかと思っています。
皆さんも一度愛犬との理想的な散歩について考えてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、ご年配の方が犬の散歩をしている光景を見かけますが、結構な割合で、ヒールウォークができていることがあります。
特にヒールウォークをしっかり教えたわけでもないと思いますが、恐らく最初は犬の方が飼い主さんに合わせて歩いていたのが、自然とそう歩くことが当然になっていったのかと思います。
お互いに無理をしているわけでもなく、そうやって散歩することが当たり前になっている安心感もあるのかもしれませんが、ゆったりとした空気が漂っていますよね。
あんな風にのんびりと散歩できると良いですよね。
胴長屋犬健では、引っ張り癖や拾い食いなど、散歩でお困りの飼い主さんのご依頼をお待ちしておりますので、気軽にご相談下さい!