2015/10/02
胴長屋犬健の島田です。
前回、ゴールデンレトリバーのSくん(♂5ヶ月)のレッスンの話を書いてから1ヶ月経ってしまいました。
これまで、オスワリやフセ、リコール(呼び戻し)、ヒールポジション、ヒールウォークなどを飼い主さんが楽しく練習してきたおかげで、大分様になってきました。
色々教えては来ましたが、まだ生後6ヶ月にもならないということもあり、しっかりできるようにしようとがんばりすぎてしまうと、トレーニング自体を嫌だと思うようになったり、つまらなくなってしまってやらなくなってしまうことがあるので、できるだけ楽しく練習することが肝心です。
今はまだ、きちんとできる必要はなく、「なんとなくできる」レベルで良いのと、どちらかと言えば人との関係性を深めていくことがメインなので、飼い主さんが何を求めているのかをトレーニングを通じて伝えられるようにしている段階です。
例えば、ヒールウォークですが、大分横について歩けるようになってきました。
しかし、パパさんがやったときと、ママさんがやったときでは、Sくんの反応が違います。
パパさんは良い遊び相手でもあるので、遊びの延長という感じで楽しそうに小走りで付いていきますが、庭で練習すると、他に興味を引くものを見つけてしまったときに、ふらっと離れていくことがあり、これが散歩中だとするとちょっと危ないかもしれません。
ママさんとは、ほぼ一日中一緒にいることもあって、少しママさんに依存している傾向がありますが、そのせいもあるのか、しっかりママさんに注目しながら、スピードを合わせて歩けます。(離れていくこともない)
この状態でいつも散歩できるなら、散歩は合格と言って良いでしょう!
それ以外にも、色々練習はしていますが、例えば遊びの練習もしています。
今は投げた物を追いかけて咥えては来るものの、人に渡すというところまでは行ってないので、いずれ持ってきて手渡せる(持来)ように練習しています。
ただし、無理矢理オモチャを奪い取ったりすると、オモチャを渡すと楽しいことが終わっちゃう(から嫌)とか、取られたくないという思いが強くなったりして、持ってこなくなったり、放さなくなったりする可能性があるので、時間をかけて、渡した方が得と覚えてもらうまで繰り返し練習あるのみです。
今回はプラー(PULLER)を使って練習していますが、1つだけでやろうと思うとなかなか難しいので、2つを使い、交互に投げて遊んでいます。
Sくんが渡してくれないまでも、人はオモチャを取り上げないということを知ってもらいたいので、1つ投げ、咥えて途中まででも持ってきてくれたら、もう1つを投げ、追いかけている間に1つを回収し、また持ってきたら投げて・・・を繰り返しています。
持来は、早々にできるようになる子もいますが、うちの看板犬クルゾンも、1歳過ぎてから徐々にできるようになりましたし、元々所有欲が強くてなかなか持ってこなかったり、咥えたまま手渡せない子もいます。
例えば、ゴールデン・レトリーバーのように、回収(レトリーブ)が目的で作られた犬種の場合は、オモチャを持ってくることを覚えやすいですが、ジャックラッセル・テリアのようにオモチャに執着して、一度咥えるとなかなか放してくれないような犬種もいます。
そのように犬種によっても、持ってきやすい犬種や、放しにくい犬種など様々ですし、犬の個性などもあるので、その子その子によってできるようになるまでかかる時間は違いますが、地道に練習することで、いずれお互いに楽しい時間を共有できるようになると思いますよ!
(つづく)
ちょっとした問題行動も、こうやって未然に防いだり、し始めなどの早い段階でトレーニングすることで、早期に解決する場合がありますので、胴長屋犬健までお気軽にご相談くださいね!