アハ体験がワンちゃんと飼い主さんを成長させる | 胴長屋犬健

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胴長屋犬健の島田です。

「アハ体験」というのは聞いたことがあると思います。

画像の一部が徐々に変化していって、変化した部分に気付けるかというような脳トレとして紹介されることが多いですよね。

実際には、日常生活の中でも起きていて、ひらめいたときや、気付いたときに「あっ!」と感じる体験のことです。

人がアハ!体験をすると、0.1秒ほどの短い時間に、脳の神経細胞がいっせいに活動して、世界の見え方が変わってしまいます。神経細胞がつなぎかわって、「一発学習」が完了し、今までと違った自分になってしまうのです。

トレーニングをしていると感じるのですが、アハ体験は、人に限った話ではなく、犬でも起きていると思います。

トレーニングでは、ワンちゃんが好きなもの(オヤツやオモチャなど色々)をご褒美として使っていますが、基本的にはオヤツがメインです。

何か成功したときにはオヤツがもらえますが、うまくできないともらえません。

もちろん、うまくできるように誘導してあげますし、なかなかできないときは少しレベルを落とすなどして、失敗が続かないようにしながら教えていくのですが、トレーニングを続けていると、ワンちゃんの意識が変わり始めます。

「どうやったらオヤツがもらえるんだろう?こうかな?こうかな?」

と自分から色々試すようになります。

そうしてうまくできたときにほめてあげると、「これでいいのか!!」(アハ!)という嬉しそうな表情をしたりします。

これを繰り返していると、できるようになるまでの時間が短くなりますし、また、オヤツをもらうことだけでなく、ほめられるだけでもうれしくなり、オヤツを抜けるようになってきます。

また、トレーニングしている飼い主さんの方も、「どうやったらこの子に成功してもらえるか」を考えながら誘導しますが、やはりワンちゃんができたときには「できた!」(アハ!)という嬉しそうな表情をすることが多いです。

そうやって繰り返していくうちに、ワンちゃんも飼い主さんもどんどん上達していき、同時に信頼関係も深まっていきます。

お互いに成長するわけですね。

なので、オスワリやフセ、マテ、ツイテなどの基本的なトレーニングだけでなく、トリック(芸)を教えることもオススメしています。

1つのトリックができるようになるには、それだけ時間を掛けなければいけませんが、その分だけ、ワンちゃんと触れ合う時間を取っているということにもなり、お互いの関係もより深まることにもつながります。

なお、何かを教える際には、なるべく早い段階でオヤツを抜いていく必要があります。

最初は、オヤツを持って手の動きで誘導してできるようにし、次に、オヤツを持ったふりをして同じことをし、最終的には持っていなくてもできるようにしていきますが、ここでオヤツを持っていないときにできないと、なかなかオヤツが手放せなくなってしまう飼い主さんもいらっしゃいます。

そこは工夫して、何とかオヤツを使わずに誘導できるようにしていく必要があります。

ワンちゃんがオヤツを持っていないのがわかっていながら、それでも行動し、できたときにほめられて、オヤツが出てきたら、やはり「アハ!」となるでしょう。

「オヤツがなくても、やりさえすればオヤツがもらえる」という体験を繰り返すことで、オヤツがなくてもやる子になっていきます。

逆に、いつもいつも、オヤツを見せながらやらせていると、オヤツがないとやらない子になったりします。

もちろん、すでにオヤツがないとやらない子になってしまっている場合や、オヤツの抜き方がわからない方もいらっしゃると思います。

そんな場合は、胴長屋犬健までお気軽にご相談いただければ、しっかりとサポートさせていただきます!