2014/12/24
胴長屋犬健の島田です!
今日は、「しつけ」についてです。
『しつけと訓練とトレーニングの違い①』でも書いたとおり、「ルールを作り、教え、身につけさせる」ことが「しつけ」だと書いてきました。
漢字では「躾」と書くように、身を美しく飾ることであり、礼儀作法を教えて身につけさせることですが、ワンちゃんについても同じ事で、人間社会で暮らす中での礼儀作法を身につけさせていくことになります。
当然ながら、「しつけ」は「しかる」ことではありませんし、ましてや、極端な例になりますが、力で屈服させて従わせ、言うことをきかせることでもありません。
では、“どうやって教えていったら良いのか”ということになりますが、基本的には、「ほめる」ことがメインになります。
「しからない」トレーニングを売りにしているトレーナーさんもいますが、私も“一般的なイメージ”でのしかる行為は教えていません。
「しからないと間違いを正せないのでは?」と考える方も多いと思いますが、残念ながら、多くの人は、しかっているつもりが、いつの間にか“怒り”の感情が交じってしまい、「しかる」のではなく「しかり飛ばす」あるいは単に「怒る」ことになってしまうため、ワンちゃんにとっては悪影響が大きいと感じています。
しかってもしかっても、全然問題行動が改善されない場合には、エスカレートして体罰に発展する場合もあります。
ルールをきちんと教えてもいないのに、守れないことに腹を立てるのはお門違いというものです。
ですので、しかることはおすすめしていません。
もちろん、「しかってはいけない」と言っているわけではありません。
「しかる」にしてもやり方があり、それに則って行う限り、感情的になることもなく、単に「その行動はダメだ」と教えることはできるのです。
それを理解した上で「しかる」のであれば、ワンちゃんにも通じるようになりますが、ただしかっているだけでは、ワンちゃんも理解しにくく、まったく問題行動が改善しないということにもつながるのです。
ですから、まずは「しかる」ことをやめて、むしろ「ほめる」ことを増やしてみましょう。
今までしかってきて改善されていないのであれば、ワンちゃんは「何を言われているのか」「どうしたら良いのか」がわかっていないため、それ以上しかっても無意味ですので、今すぐしかることをやめましょう。
そして、どんな些細なことでもいいので、大げさにほめてみましょう。
名前を呼んだらこっちを見た、いつもは何度もオスワリと言わないと座らないのに今日は一度でできた、いつもは我慢できないのに今日は少し我慢できた、などなど、些細なことで良いのでほめましょう。
ほめていると・・・気分が良くないですか?
まずは、そこからスタートしてみませんか?