2014/12/06
胴長屋犬健の島田です。
さて、しつけと訓練とトレーニングの違いをまとめて見ましょう。
・しつけ ……「ルールを作り、教え、身につけさせる」こと
・訓練 ……「指示に従って行動するように教える」こと
・トレーニング……「習慣化するまで反復練習する」こと
つまり、「しつけ」も「訓練」も、その中で行動が習慣化するまで反復練習するという意味で、「トレーニング」を含んでいます。
また、「しつけ」の中にも、「訓練」や「トレーニング」が含まれます。
例え、「訓練」をきちんと行ったとしても、人間社会のルールを教えていなければ、マナーがなっていないワンちゃんになってしまう可能性がありますし、かといって、「ルール」は作ったけれども、作っただけで「訓練」も「トレーニング」も行っていなければ、やはりルールが分からない、マナーを知らないワンちゃんになってしまうでしょう。
そういった意味でも、「しつけ」は重要です。
「しつけ」については、後日改めて書きたいと思いますが、今日は、「しつけ」をしていくポイントを押さえておきたいと思います。
最初の「ルール作り」ですが、ルール作りのポイントは、「ワンちゃんが人から“わずらわしい”と思われないこと」を目標にすることだとと思います。
どういうことかというと、
・ご飯やオヤツが欲しくて要求泣きをする
・飼い主さんを無視してリードを引っ張り続ける
・どこでも好き勝手におしっこをする
・遊びたくて犬や人に突進していく
・テーブルの上に飛び乗って勝手に食べ物を食べる
などなど、された時にイラッとするような行動が続くと、さすがにワンちゃんのことを“わずらわしい奴”と思うようになるのではないでしょうか。
残念ながら、そういったことが原因でワンちゃんを手放す人もいるくらいですので、そうならないように、一緒にいてわずらわしいと思う行動をピックアップし、ワンちゃんがどういう風に行動してくれたら良いのかを書き出しましょう。
それが「ルール作り」になりますから、それをもとにして、ルールを守れるようにトレーニングプランを立て、日々トレーニングを行って、習慣化していきましょう。
そうやって、一緒にいてわずらわしいと感じない存在となれば、イライラすることもなく、声を荒げて叱ることもなく、怒りをぶつけることもないので、お互いに自然体で暮らせるようになるのではないでしょうか。
ただ、注意していただきたいのは、ワンちゃんだけにルールを守らせるのは、「しつけ」ではなく、ルールの「おしつけ」になる可能性があるということです。
ですから、必ず「飼い主さんが守るルール」も一緒に作って下さい。
“ワンちゃんから飼い主さんがわずらわしいと思われないように”、食事や散歩(回数・時間)、遊びやグルーミングなどのケアなど、ワンちゃんの日常生活全般について管理すべきことを、きちんと行うというルールを作り、守っていきましょう。
また、しつけを行う際には、ワンちゃんのことを尊重し、無理をすることなく、できる限り楽しく行うことが大切です。
そうすれば、ワンちゃんも飼い主さんのことを「自分のことを管理してくれる尊敬できる存在」と見なして、ちゃんと言うことを聞いてくれるようになるでしょう。
とはいえ、時として、わずらわしく感じることがお互いの存在を認め合うことにもなったりするので、わずらわしさも程度の問題でもありますけれどもね。